金花糖の歴史
金花糖は駄菓子の原点
金花糖は今から約200年ほど前の江戸時代発祥の菓子で、「駄菓子の原点」であると云われています。
南蛮由来の有平糖(あるへいとう)を模して作られ、有平糖が砂糖・水・水飴を煮込んだ後、冷まして練り上げ細工するのに比べ、金花糖は砂糖・水だけを材料にし、煮込んだ後に木型に流し入れ形を作るという違いがあります。

和菓子・洋菓子問わず様々な種類があり、歴史の中で作り方や材料が変化・改良され、現代では機械化により簡単に大量生産されるものがほとんどですが、金花糖は機械でつくることができず、すべてが職人による手作りです。

金花糖を作るには気温・湿度など環境からの影響が大きく、上手くつくるためには経験と勘によるところが大きいため後継者が育ちにくく、現在では金花糖の職人は全国でも数人しかおらず「幻の駄菓子」と呼ばれています。

江戸時代
江戸時代
祝の席に欠かせなかった菓子
金花糖は祝いの席に欠かせなかった菓子で、鯛、海老、招き猫、ハマグリ、松茸など縁起の良い魚や野菜を象ったものがほとんどです。

古くより結婚式の引出物、雛祭り・端午の節句、正月など目出度い席にめでたい形の金花糖を使っていました。現代でも結婚式に鯛の形をした砂糖菓子が使われますが、それは金花糖の簡易版のようなものです。

芸術的な木型
金花糖は煮詰めた砂糖水を撹拌し木型に流し込んで作りますが、その木型はまさに芸術品と呼べるものです。
木型は上下に別れる形になっており、少しでもずれると脆い砂糖は割れてしまいますが、職人の匠の技でぴったりと合うように型が彫られています。

例えば鯛の木型には鱗やヒレが美しく刻まれており、ピンと反った尾びれにまるで生きているような躍動感を感じます。

木型 木型
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